2022年度、東広島商工会議所青年部の第33代会長を務めさせていただきます、杉原里志と申します。一年間どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2020年にはコロナウィルスで想定外のパンデミックが発生し、世界中が大きな影響を受けました。多くの方が命を落とされましたし、東京オリンピックも1年延期となり、さらに無観客での開催という異例の事態になりました。産業界では、飲食店や観光業は壊滅的な影響を受けましたし、自動車産業などの製造業でも部品の供給が滞り、一時的に生産不能な状況に陥りました。
このようなマイナスの影響をうけるような出来事はないほうが良いに決まっています。しかし、リーマンショック、東日本大震災、西日本豪雨災害など経済的な危機は頻繁に発生しています。実際には、いつ起こるかはわかりませんがこのような出来事は「起こると覚悟」して経営していく必要があるとわかります。更には情報化社会が拍車をかけて変化のスピードを早くし、変化の波を大きくしています。
世界は常に変化しています。それはプラスの変化だけではありません。私も、2022年度の所信を書き上げた後、ロシアがウクライナへ侵攻するなんて夢にも思っていませんでした。「現実は私の覚悟なんかよりも大きく変化をしている」と、実感した瞬間でした。
あらためて、「変化こそが常態である」と考えないといけません。
しかし、なかなか変わっていかないものがあります。
それが、私たちの「考え方」です。
素晴らしい過去の前提条件は変わらないと信じて、同じ方法論で成長しようとしてしまいます。前提条件が変わっているのですから、それではうまくいくはずがありません。
そんな中、今年度掲げるスローガンは、「BLACK」〜 世界に、きっかけを。 〜 です。
経済団体のスローガンが「BLACK」なんていうワードを選択するとは、随分と非常識だと思われるでしょう。ただ、「BLACK」というワードを選択したのは、決して奇をてらったわけではありません。黒は、色の中では最も安定した色です。常識という非論理的思考から離れ、物事の本質をしっかりと捉え、しっかりと守りを固める。そういった運営を1年間していこうという私なりの覚悟でもあります。
そしてこの活動が、東広島YEGに関わるすべての人の〝きっかけ〟であり続けたい。あらたな切り口から前代未聞の活動を生み、すべての人の背中を押し、共にきっかけを見つけ、新たな未来を切り拓く。そんな思いで一年運営していきたいと考えています。
昨年度、谷口直前会長が掲げられていた、コロナ禍でも会員間のコミュニケーション不足やモチベーション低下をさせない委員会活動等、常に活性させるという思いのスローガン「〜 活性 〜 縁から絆 学びと感謝」を大切に受け継ぎ、コロナ禍での経験をしっかりと生かして、会員一人一人が集い合い模索しながら研鑚や交流ができる一年となるよう微力ながらも精一杯務めていきます。
一年間ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
2022年度 東広島商工会議所青年部会長 杉原 里志